もしものときの防災・減災のために~メガネユーザーができる6つの備え- GLAFAS(グラファス)

もしものときの防災・減災のために~メガネユーザーができる6つの備え

もしものときの防災・減災のために~メガネユーザーができる6つの備え

予備のメガネやコンタクトレンズはマストアイテム。

東日本大震災が発生してから、まもなく1年を迎えようとしています。

当サイトでは、震災直後の2011年3月14日に「メガネユーザーの災害時への備え」と題して、メガネユーザーのみなさまにおすすめする、もしものときのための備えをご紹介しました。

メガネユーザーの災害時への備え

この記事を掲載後に得た情報や考えたことなどを加えて、「もしものときの防災・減災のために~メガネユーザーができる6つの備え」として、あらためてご紹介したいと思います。

1.まずはメガネを枕元に

By Eric Hamiter 【大きな写真を見る】

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寝ているときに地震が起こることに備えて、寝るときには枕元のなるべく安全かつすぐに手が届くところに、メガネを置いておきましょう。そうすれば、すぐにメガネを掛けて、必要な行動を取ることができます。

その際には、万一なにかものが落ちてきてもメガネが壊れてしまわないよう、しっかりしたハードタイプのケースに入れておくのがおすすめです。

「ケースにいちいち入れるのは面倒」というひとは、ふだん掛けているメガネとは別に、非常用のメガネをケースに入れて枕元に置いておくのもいいでしょう。

2.安いものでもいいので予備のメガネを用意しておく

alook(アルク)公式サイト(スクリーンショット)

alook(アルク)公式サイト(スクリーンショット)

予備のメガネを持っていないひとは、安いものでもかまわないので、予備のメガネを用意しておくことをおすすめします。

例えば、alook(アルク)Coolens(クーレンズ)、 JINS(ジンズ)Zoff(ゾフ)といったメガネ店では、レンズ込みで5,000円くらいからメガネを買うことができます。もしものときの予備と考えるのなら、追加料金のかかる薄型レンズなどを選ばずに、いちばん安いものでも十分ではないでしょうか。また、老眼鏡なら、出来合いのものでもいいと思います。

3.防災セットまたは非常持ち出し袋にメガネを

予備のメガネや複数のメガネを持っているひとは、防災セットまたは非常持ち出し袋の中にメガネを入れておきましょう。そうすれば、メガネを忘れることもありませんし、もしもメガネが壊れた場合にも対応できるでしょう。

防災セットB【防災士監修】(スマートフォン充電対応)

防災セットまたは非常持ち出し袋の中に入れておくメガネとしておすすめのひとつは、「非常事態用救急メガネ」と名付けられた adlens Emergency(アドレンズ エマージェンシー)

簡単にいつでも、何度でも、度数を調整できるメガネ adlens emergensee(アドレンズ エマージェンシー)。

簡単にいつでも、何度でも、度数を調整できるメガネ adlens emergensee(アドレンズ エマージェンシー)。

[出典]http://adlensjapan.co.jp/product_emergensee/

adlens Emergency(アドレンズ エマージェンシー)は、厚みの形状が異なるふたつのレンズが左右それぞれに組み合わされているのが特徴。左右のレンズの両端にあるダイアルを動かすことで、工具を使うこともなく、いつでも簡単に度数を調整できる画期的なメガネなのです。

何度でも簡単に度数を調節することができるので、ご自身で使うのはもちろん、ご家族やご近所の方に使っていただくこともできます。また、ご自身や周りの方が困っていないときには、救援物資として寄付することもできるでしょう。

adlens Emergency(アドレンズ エマージェンシー)の詳細については、次の記事をお読みください。

4.会社にも予備のメガネを用意しておく

東日本大震災が発生した2011年3月11日には、地震の影響で電車がストップしたため、首都圏を中心に多くの「帰宅困難者(帰宅難民)」が発生しました。

会社で働いているときに災害が発生しても、無事に帰宅することができるよう、会社にも予備のメガネを用意しておくと、より安心だと思います。

また、コンタクトレンズを使っているひとは、もしものときには長時間コンタクトレンズを外すことができなかったり、交換することができないかもしれませんので、会社にメガネを用意しておくことを特におすすめします。

5.メガネを定期的に点検しておく

By Jen Merkel 【大きな写真を見る】

By Jen Merkel 【大きな写真を見る

もしものときにメガネが壊れて困ってしまうことをできるだけ防ぐために、定期的にメガネ屋さんに行って、メガネの点検をしてもらうと安心です。

ネジがゆるんでいないか?ナイロールと呼ばれる下もしくは上半分ふちなしのタイプならレンズを固定する糸がゆるんだり弱ったりしていないか?など、メガネ屋さんに持っていけば、点検や修理、もしくはパーツの交換など、できる限りのことをしてくれるはずです。

6.コンタクトレンズの予備を用意しておく

写真はイメージ。

予備のメガネやコンタクトレンズはマストアイテム。

2011年3月14日付のニュースでもお伝えしましたが、東日本大震災が発生したあと、コンタクトレンズメーカーの中には配送部門が被災したところもあったほか、交通状況や停電などの影響もあり、コンタクトレンズの出荷・供給が滞っていました。

そんな状況になっても困らないよう、使い捨て、または定期的に交換するタイプのコンタクトレンズを使っているひとは、いつもよりも余裕を持って、多めにコンタクトレンズを用意しましょう。そして、コンタクトレンズを防災セットまたは非常持ち出し袋に入れておくと安心です。また、保存液や洗浄液を使っているひとは、それらの予備も用意しておきましょう。

また、もしものときに断水などが起こるかもしれないことを考えると、毎日のケアが大変なので、防災セットまたは非常持ち出し袋に入れておくのは、できれば一日使い捨てタイプのコンタクトレンズがいいと思います。

ただし、一日使い捨てタイプのコンタクトレンズが使えるかどうかは、眼科医によく相談してください。

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メガネは救援物資としての優先順位が低い?

東日本大震災が発生したあとの動きを追っていてわかったことは、メガネやコンタクトレンズは救援物資としての優先順位が低いということです。

先ほどご紹介した adlens Emergency(アドレンズ エマージェンシー)の発売元であるアドレンズ・ジャパンに取材したところ、行政やボランティア団体としては、メガネやコンタクトレンズは「個々の事情によって必要性が異なる」もの、つまり「個人」のものと考えており、救援物資としての優先順位が低いようなのです。

そのことを示す一例として、阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センターが策定した「非常持ち出し品チェックリスト」が挙げられます。

阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センターが策定した「非常持ち出し品チェックリスト」

阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センターが策定した「非常持ち出し品チェックリスト(PDFファイル)

阪神淡路大震災の経験を踏まえて作られたこのリストには、「あらゆる家庭に共通して必要」なものとして「基本品目31点」が掲載されています。

阪神淡路大震災では老眼鏡がなくて困ったひとがたくさんいたという声がありましたが、「基本品目31点」の中にはメガネやコンタクトレンズはリストアップされていません。メガネを探してみると、「個々の事情によって必要性が異なる」ものとして「予備メガネ」がリストアップされています。

東日本大震災でも、「個々の事情によって必要性が異なる」ものよりも、「あらゆる家庭に共通して必要」なもの、つまりすべてのひとが必要とするものが最優先されていたようです。

救援物資を届けることは難しい?

もうひとつわかったことは、行政やボランティア団体などと連携できないと、被災された方々の元に救援物資を送ることができないということです。

コンタクトレンズメーカーのシードは、震災から1週間後の2011年3月18日に、コンタクトレンズ10,000箱とケア用品10,000本を被災地へ無償提供することを発表しました。

その際、電話取材に応じてくれたシードの担当者は、

「物流などの状況を考えるとこの時期に提供することは「勇み足」かとも思いましたが、眼科医会の対応が早くスムーズだったことで、被災された方々へのコンタクトレンズの提供が実現しました。」

シードがコンタクトレンズ10,000箱とケア用品10,000本を被災地へ無償提供

と語っています。

また、コンタクトレンズメーカーのチバビジョンも、2011年3月19日にソフトコンタクトレンズ用のケア製品5000個を無償提供しています。

この無償提供が実現したのは、被災地のコンタクトレンズユーザーから「コンタクトレンズを消毒したい」「コンタクトレンズを外して保管するケースが欲しい」といった要請があり、宮城県の災害対策本部との連携が実現したからです。

自分の視力は自分で守るしかない?

(写真5)アドレンズ・ジャパンでは、adlens Emergency(アドレンズ エマージェンシー)を「家庭」、「会社」、「地域」へとさらに普及させることを目指している。image by アドレンズ・ジャパン

アドレンズ・ジャパンでは、adlens Emergency(アドレンズ エマージェンシー)を災害が起こったあとの被害を少しでも減らす「減災用品」として、「家庭」、「会社」、「地域」へとさらに普及させることを目指している。image by アドレンズ・ジャパン

東日本大震災を通じて、、災害によってメガネやコンタクトレンズがなくなったとしても、すぐにそれらを手に入れることはとても難しいことがわかりました。

アドレンズ・ジャパンは、災害が起こったあとの被害を少しでも減らす「減災用品」として、「家庭」、「会社」、「地域」へと adlens Emergency(アドレンズ エマージェンシー)を幅広く普及させることを目指しています。

同社によると、テレビをはじめとしたメディアでも紹介されていることから、「家庭」への普及は進んできているといいますが、地域や会社などへの普及は、まだまだ難しいようです。

災害が起こったあとの被害を少しでも減らすために、もしものときにあなたの視力をあなた自身で守るために、今回ご紹介した「6つの備え」をおすすめします。

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