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レンズのないダテメガネがアジアの各都市で人気

香港の若者の間で、レンズを入っていないダテメガネを掛けるのが流行っていることを、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の電子版が報じている。

2010年12月9日の記事「ダテメガネのレンズはハズすのが常識?」でも、レンズのないダテメガネを掛けるひとが増えていることを紹介したが、日本だけでなく、アジアの都市ではレンズなしのダテメガネを掛けるひとが増えているようだ。

コンタクトレンズを着けて、レンズなしのダテメガネを掛ける

香港の人気ラジオパーソナリティ Chu Fun さん(32歳・女性)も、レンズがついていないダテメガネの愛用者のひとり。近眼のためコンタクトレンズを使っているが、レンズのないダテメガネを4つほど愛用しているという。

ファッションに合わせてダテメガネを使い分けているという彼女は、髪の毛をパープルに染めていたときには、髪の色に合わせて、黒ぶちにパープルのテンプル(つる)がついたものをよく掛けていたとのこと。このメガネは数年前に日本で買ったもので、値段は13ドル(約1,000円)くらいだったという。

また、彼女はレンズのないダテメガネのメリットとして、

「目の下にできたクマを隠すことができる」

「つけまつげをしてもレンズにまつげが当たらない」

「写真を撮られたときに、レンズが反射して光ってしまうことがない」

「寒いところから暖かいところに入ったときなどにも、レンズがくもらない」

ことを挙げている。

テレビの司会者も友達も「レンズなし」

(写真1)写真はイメージ。by swanky

(写真1)写真はイメージ。by swanky

ギャラリーでマネージャーを務める29歳の女性、Michelle Wong さんも、コンタクトレンズを着けた上からレンズなしのダテメガネを掛けている。ダテメガネを3つ持っているという彼女は、先週、べっ甲柄のメガネを7ドル(約540円)で買ったという。

「テレビの司会者も、友達もたくさん掛けているから、(レンズのないダテメガネは)すごく人気なの」

と彼女は語っている。

ファッションとしてメガネを掛けているという彼女にとっては、レンズのないダテメガネはヘアエクステのようなもので、 「レンズのないメガネなんて…」とほかのひとに思われても気にしないのだそうだ。

メガネ業界は儲からない?

(写真2)写真はイメージ。by KlausNahr

(写真2)写真はイメージ。by KlausNahr

彼女たちも語っているように、レンズのないダテメガネを掛けているひとの多くは、安いメガネを買い求めているようだ。

メガネチェーン店 Optical 88 のゼネラルマネージャー Kenny Chan さんは、「レンズのないダテメガネの人気は、メガネ業界にはあまり貢献していない」と語っている。Optical 88 では、ダテメガネではなく、10,000ドル(約77万円)の K18でできたメガネをマカオのカジノに集うギャンブラーたちに売ったりして、儲けているのだそうだ。

また、香港の路地裏でレンズのないダテメガネを売っている Andy Yeung さんは、4ドル(約300円)~7ドル(約540円)のダテメガネが、1日に20本ほど売れると語っている。ちなみに、仕入れ値は2.5ドル(約192円)以下なのだそうだ。

レンズのないダテメガネはアジアのトレンド

(写真3)「伊達メガネ レンズ」と検索してみたところ、「伊達メガネ レンズ 外し方」や「伊達メガネ レンズなし」というキーワードが検索候補して表示された。

(写真3)「伊達メガネ レンズ」と検索してみたところ、「伊達メガネ レンズ 外し方」や「伊達メガネ レンズなし」というキーワードが検索候補して表示された。

2010年12月9日の記事「ダテメガネのレンズはハズすのが常識?」でもお伝えしたように、日本でもレンズなしのダテメガネを掛けているひとが女子を中心に増えている。

また、WSJ の記事でも、香港だけでなく、中国、韓国、台湾の都市でも、レンズなしのダテメガネを掛けているひとが増えていることを伝えており、今やレンズのないダテメガネはアジアのトレンドと言えそうだ。

Googleで検索すると、「オートコンプリート」という機能により、よく検索されるキーワードが表示される。そこで、「伊達メガネ レンズ」と検索してみたところ、「伊達メガネ レンズ 外し方」や「伊達メガネ レンズなし」というキーワードが検索候補して表示されたことからも、レンズなしのダテメガネを掛けたいひとが多いことがうかがえる(写真3)。

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