ルイ・ヴィトンも認めた「本物」のメガネデザイナー Frédéric Beausoleil(フレデリック・ボーソレイユ)氏インタビュー- GLAFAS(グラファス)

ルイ・ヴィトンも認めた「本物」のメガネデザイナー Frédéric Beausoleil(フレデリック・ボーソレイユ)氏インタビュー

ルイ・ヴィトンも認めた「本物」のメガネデザイナー Frédéric Beausoleil(フレデリック・ボーソレイユ)氏インタビュー

Frédéric Beausoleil(フレデリック・ボーソレイユ)氏。

フランスのメガネブランド BEAUSOLEIL(ボーソレイユ)のデザイナー Frédéric Beausoleil(フレデリック・ボーソレイユ)氏のインタビューが、カナダのニュースサイト National Post に掲載されている。

このインタビューでは、メガネの仕事をはじめたきっかけやクリエイティブへのこだわり、ルイ・ヴィトンのサングラスを手がけることになった理由、ルイ・ヴィトンとの仕事で得たものなどについて、ボーソレイユ氏が次のように語っている。

どのようにキャリアをスタートしたのか、詳しく教えてください。

私はオプティシャンの資格を取りました。私の母はフランスでは女性として初めてオプティシャンの資格を取ったひとりなのです。だから、私は母のビジネスを継ごうと考えていました。しかし、オプティシャンの資格を取ったあと、パリに移ることを決めたのです。Rue au Maire という大ベテランと出会い、1年半ほど一緒に働いたあとすぐに、パリの国際展示会で自分のコレクションを発表して、そこで大成功をつかんだのです。

工場を持っていなかったのに、どうやって1年分のオーダーをこなしたのですか?

私は小さな工房しか持っていませんでしたが、その展示会でものすごい数のフレームを売ったのです!私はパリの歴史ある地域に足を運んで、フレームを作ってくれるところを探しました。しかし、まだ若くて有名ではなかったので、信用してもらえなかったのです。そこで私は、自分で工場を作ることにしました。特に私が考案した寄せ木細工のような手法は全く新しいものでしたので、その工程を中心とした工場を作りました。工場の場所には、メガネ作りの中心地ではなく、生まれ故郷のナントを選びました。

23年経った今でも、BEAUSOLEIL(ボーソレイユ)は大量生産することなく、木やバッファローホーンといった素材も使いながら、フランスで職人による手作りを貫いていますが、もっと手早く、簡単に作ろうとは思わないのですか?

もっとクリエイティブになりたいと思っています。ここ20年で小売、卸、レンズの技術、競合相手などあらゆる面で、メガネ業界は大きく変化しています。1990年にはフランスに150もの工場がありましたが、今では13しかありません。そして、今では一流のアクセサリーであることが求められるようになり、フレームに対するイメージもすっかり変わってしまったと思います。

今ファッション雑誌を見ると、基本的にはフレームの広告ですね。

全てのブランドはサングラスの広告を出しています。魅力的なサングラスの広告を通じて、フレームにもっと関心を持ってもらえるだろうとブランド側は考えているのです。昔からビジネスには、スペシャリストと本物のフレームデザイナーから作られた「高級品」と、デザイナーの名を冠して巨大な産業となった「グローバルマーケット」のふたつがありますが、我々はただフレームをデザインするだけです。

どちらが会社の価値を高めると思いますか?

ラグジュアリーなものはスペシャリストの手からしか生まれてきません。ルイ・ヴィトンやエルメス、そしてPRADAもかつてはスペシャリストだったのです。ラグジュアリーなものは簡単には生まれてこないのです。BEAUSOLEIL(ボーソレイユ)が成長し、利益を上げるようになるまで、私はカルティエの下で3年間働いたり、ルイ・ヴィトンのファーストサングラスコレクションについて、マーク・ジェイコブスにアドバイスしたりしていました。

マーク・ジェイコブスがあなたを選んだのはどうしてだと思いますか?

それは私が本物のフレームの作り手であり、デザイナーだからです。私はフレームを作ることはありませんでしたが、彼にとってふさわしいデザイナーなのです。彼らはサングラス作りの全てを知っている人間を求めていました。デザインを描くだけではなく、素材の供給元や素材そのもの、そして高い品質のモノを作るための指導を求めて、私に報酬を払ったのです。ルイ・ヴィトンで4年半働きましたが、それはもう大変な仕事でした。そこでようやく、彼のもとで働いていたことは、BEAUSOLEIL(ボーソレイユ)というブランドにとっては間違いだったと気づいたのです。

きっと、世界的なブランドで働いたことで、何かを学んだのではないですか?

はい。ルイ・ヴィトンはマーケティングには本当に長けています。私は今では、利益の10%をマーケティングに当てています。試作品を多くの人々に試してもらう方法や、どのようにフィードバックを得て、それをどう反映させるか、これまでと違ったものをどのように産み出すかなど、私はルイ・ヴィトンから多くのものを学びました。

スゴい競争にさらされながら、トップデザイナーになることはかなりのチャレンジではないですか?

そうです。Ray-Ban(レイバン)のようにひとつのスタンダードとなっているフレームは、マーケットに存在し続けることができます。しかし、今、そして一歩先を見据えたクリエイティブなデザインには、すごくもろいところがあると思います。2008年の世界金融危機(リーマン・ショック)以降、私は自分自身のブランドに情熱を傾けていこうと、人生を変えたのです。

個人的にサングラスのアイコンととらえているものはありますか?

昔のイタリア映画で Marcello Mastroianni(マルチェロ・マストロヤンニ)が掛けている Persol(ペルソール)ですね。Federico Fellini(フェデリコ・フェリーニ)の映画によく出ていますよね。あと、フランスのリヴィエラにもいた F. Scott Fitzgerald(F・スコット・フィッツジェラルド)ですね。

BEAUSOLEIL(ボーソレイユ)とは

BEAUSOLEIL(ボーソレイユ) 2011SS 新作メガネ C11 カラー:005。

BEAUSOLEIL(ボーソレイユ) 2011SS 新作メガネ C11 カラー:005。

BEAUSOLEIL(ボーソレイユ)は、1987年に創立したフランス・パリのメガネブランド。デザイナーは Frederic Beausoleil(フレデリック・ボーソレイユ)。豊かな色彩感覚が人気の秘密だ。

その美しいカラーは、特注のプラスチック生地から生まれている。BEAUSOLEIL(ボーソレイユ)は世界最大手のフレーム生地メーカーであるMazzucchelli(マツケリー)社に別注できる数少ないブランドのひとつなのだ…【続きを読む

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