メガネ関連製品を開発・製造しているハセガワ・ビコーから、要介護状態にある人と介護従事者のことを考えて開発されたメガネフレーム「優眠(ゆうみん)」が発売された。
ハセガワ・ビコー
優眠
優眠は寝た状態でも痛みを感じず快適に掛けられるよう、肌に直接当たる部分を柔らかく仕上げ、ケガのリスクを減らすために金属を極力使わずに作られている。掛けたまま寝てしまっても変形しにくい構造も採用している。
テンプル(つる)は手で簡単に曲げられるほど柔らかい。
耳に掛かる部分はシリコーン製で、柔らかくて着け心地が良く、メガネがズレるのを防いでくれる。
テンプルをつなぐ部分は、ふとんの中で寝てしまっても変形しにくいようデザインされている。
メガネがズレたり下がったりするのを防ぐヘッドバンドも付属する。ヘッドバンドは付け外ししやすいオスメス一体型のマジックテープ製で、メガネ本体を掛けた後で簡単に装着できる。長さの調節もしやすい。
オスメス一体型のマジックテープで作られたヘッドバンド。
ヘッドバンドの角度は、耳の高さなどに合わせて、上・中・下の3段階で調節できる。
介護施設で使用する際などに名前を記入できるよう、ヘッドバンドの一部が太く作られている。
快適な掛け心地が得られるよう、ノーズパッド(鼻あて)の位置や角度、耳に掛かる部分の位置、テンプルの長さも調整できる。
ノーズパッドは幅や角度の調整に加えて、取り付け位置も上・中・下の3段階で調節できる。
耳に掛かる部分は、耳の裏にしっかり当たる位置にスライドできる。
テンプルの長さもハサミでカットして調節できる。カットする目安のラインが2か所に入っている。
優眠に付属するメガネケースは軽くて丈夫な樹脂製で、開閉もしやすく扱いやすい。
優眠に付属するメガネケース
付属のメガネ拭きは簡易的な説明書にもなっており、非常に気が利いている。
優眠に付属するメガネ拭き
介護される人、介護する人のことを考えて作られたメガネフレーム「優眠」は、とても貴重な存在だ。「眼鏡を快適にするのが仕事です」をモットーに、「世界中どこにもないメガネ関連製品」を開発・製造し続けているハセガワ・ビコーならではの商品と言えよう。
日本メガネ大賞2026 テクノロジー部門で受賞
▼日本メガネ大賞|iOFT -国際メガネ展/国際メガネOEM展
【審査員コメント】 介護される人に焦点を絞り、かけたまま眠っても安全で痛みがない構造や素材の検証が、大げさでない姿に着地している。サイズ調整や着脱のしやすさも含めてユーザーへの優しさが細部まで感じられ、高い評価に値する。






































