Zoff(ゾフ)のメガネフレームの実態- GLAFAS(グラファス)

Zoff(ゾフ)のメガネフレームの実態

Zoff(ゾフ)のメガネフレームの実態

「8unit」シリーズは、発売後3日間で約2,000本という驚異的な売上を記録した。

激安メガネの代表格 Zoff(ゾフ)にメガネを買いに表参道本店に行ったものの、高級メガネと比べて安っぽいのが気になってしまい、なかなかフレームを選ぶことができなかった。

しかし、Zoff(ゾフ)の安さの秘密について雑誌の取材を受けるにあたり、実際に購入して、品質やサービスを評価したかったので、フレームを選ばなければならない。

そこで、安っぽさを逆手にとって、ポップでかわいいフレームを探すことにしたのだ。

表参道本店を離れて、今度はZoff 渋谷マークシティー店へと向かった。本店よりも品数が少ないと思いきや、それほど見劣りすることなく安心。

店内をじっくり歩いていると、奥の方にセール品の棚を発見。派手さが嫌われて売れ残ったと思われるフレームの中に、ついにお宝を発見したのだ。

Zoff(ゾフ)のメガネフレームの実態

今回選んだフレームはプラスチック製で、グレー系のカラーと透け感のあるグリーンの組み合わせ。ヨーロッパのフレームを思わせるポップなデザインに仕上がっている。しかも、価格はレンズ込みで4,095円!私の長いメガネ人生の中でも最安値である。

このフレームにも、Zoff(ゾフ)の激安価格の秘密を発見できる。フレーム全体が単色で、本体と鼻あてが同じ色になっているのは、プラスチックの中でもセルロース・プロピオネートという素材が使われている証。

Zoff(ゾフ)のメガネフレームの実態

[出典]

セルロース・プロピオネートからフレームを作るには、液状の素材を金型に流し込んでいく。金型さえあれば、コストを掛けずに効率よく大量に作ることができるのだ。

メガネのプラスチック素材として最も使われているのはアセテートと呼ばれるもの。磨き上げることで高い質感が得られることや色柄が豊富なことに加えて、複数の生地を貼り合わせることでさまざまなデザインを作り出せるのが人気の理由だ。

アセテートからフレームを作るには、板状の素材をひとつひとつ切り出し、削っていかなければならない。さらに、鼻あて部分は別に作ったあとで本体に接着するので、セルロース・プロピオネートに比べると手間とコストが掛かってしまうのである。

しかし、Zoff(ゾフ)は進化し続けている。7月に発売された「8unit」シリーズは、コストが掛かるアセテート製の貼り合わせ生地を使用しながらも、Zoff(ゾフ)でも最安値の5,250円を実現しているのだ。

その安さの秘密は、企画・製造・販売の全てを自社で一括しておこなうSPA業態ならではのものである。

「8unit」シリーズは3型8色の24バリエーション。顔になじみやすい形に、トレンドを意識したカラフルなカラーを打ち出して、家族や友達とみんなで楽しむメガネがコンセプト。幅広い客層をターゲットとすることで、販売チャンスを広げている。

製造過程においては、8色の生地を3型で使い回すことで生地を安く買い入れ、さらに大量に生産することでコストを下げたのだと思われる。

さらに、宣伝・販売にも抜かりはない。「8unit」は店頭やウェブで大々的に展開された結果、販売後3日間で2,000本というメガネとしては驚異的な売上を記録したのだ。

(本記事は、執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。また、外部リンク先につきましては、削除されていることもございますので、ご了承ください。)


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