メガネスーパーは12月15日(木)、高解像度ディスプレイを搭載したメガネ型ウェアラブル端末「b.g.（ビージー）」の最新プロトタイプを発表した。
b.g.（ビージー）は、専用ケースとケープルを介してスマートフォンと連携。搭載された高解像度ディスプレイを通じて、カメラの映像やアプリの画面などを、スマートフォンを手に持つことなくハンズフリーで見ることが可能となる。
例えば、望遠レンズや拡大鏡、ドローンに搭載されたカメラの映像や、作業の指示・マニュアルなどを表示させることで、業務効率の改善、生産性の向上に役立てられる。
2017年1月18日(水)より開催される「第3回ウェアラブルEXPO」では、b.g.（ビージー）の実機とともに5つの活用事例が展示される予定。製造、倉庫・物流、医療、農業、畜産、介護、インバウンド、スポーツ、エンターテインメント、教育などさまざまな分野での活用を目指している。
b.g.（ビージー）は、専用ケースとケーブルを介してスマートフォンと接続することで、Wi-FiやBluetoothなどの通信機能、カメラ、アプリなどスマートフォンに備わる機能が利用できる。
「見え心地」と「掛け心地」を追求
メガネ型ウェアラブル端末は他社でも開発されているが、「見え心地」と「掛け心地」を追求しているのが b.g.（ビージー）の特長。メガネスーパーという「メガネ屋」が開発したウェアラブル端末として、長時間着用して作業しても疲れにくいよう、さまざまな工夫が凝らされている。
メガネ型ウェアラブル端末のディスプレイは、メガネを通して見える視界に映像を重ねて映す「シースルー型」とメガネの前に小型ディスプレイを配置する「ノンシースルー型」に大別される。メガネスーパーでは「見え方のクオリティ」と「眼への負担」に配慮して、両眼で自然に見えるよう「ノンシースルー型」ディスプレイを左右に搭載。ひとによって異なる瞳の位置に合わせてディスプレイを最適な位置に動かすこともできる。
また、専用設計されたメガネフレームは、前後左右のバランスを最適化して快適な掛け心地を追求。ディスプレイは、メガネフレームに装着された「外フレーム」に搭載されているので、ディスプレイを見る必要がない場面では「外フレーム」を持ち上げて視界から外すことが可能だ。
メガネスーパーは b.g.（ビージー）の今後について、「第3回ウェアラブルEXPO」への出展を通じて納入先・提携先の開拓を図り、2017年秋より量産を開始、2018年春より納品を開始するとしている。
12月15日(木)に都内で開催された発表会では、メガネスーパーの星崎尚彦社長自ら b.g.（ビージー）を装着し披露した。
遠近両用メガネで近くを見るのと同じ要領で視線を下げると、黒い部分に搭載された高解像度ディスプレイを見ることができる。
この角度から見ると、ディスプレイが「外フレーム」に搭載されている様子がよく分かる。バッテリーはスマートフォンに装着する専用ケースに搭載されている。
b.g.（ビージー）は、さまざまな分野で生産性の向上に役立てられることが期待される。
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