- さくらヒロシ
- 配信日 2012.02.14
- 更新日 2016.04.08
「買ったお店が遠くてなかなか行くことができない」、「買ったメガネ店で何度も調整してもらっても納得できない」…など、メガネやサングラスの修理・調整をどこに頼めばいいか?困っているひともかなりいるようだ。
そこで、東京・新宿の人気・有名メガネ店、計9店舗に「ほかのメガネ店で買ったメガネ・サングラスの修理・調整をしてくれるか」を聞いてみた。
また、他店で買ったメガネ・サングラスの調整を有料で受け付けているメガネ店の情報もあわせてご紹介したい。
9店舗中7店舗が「他店で買ったメガネも修理・調整OK」
取材したメガネ店(50音順) | 他店で買ったメガネも修理・調整できる? |
オグラ眼鏡店 新宿ルミネエスト店 | OK |
新宿マルイ アネックス 7F アイスクエア オプティーク | OK |
JINS 新宿ミロード店 | NG |
Zoff Plus 新宿マルイ本館店 | NG |
パリミキ 新宿センタービル店 | OK |
無印良品 新宿店(※2013年5月21日に閉店) | OK |
眼鏡市場 新宿東口本店 | OK |
メガネスーパー 新宿中央東口店 | OK |
和真 新宿本館 | OK |
(表1)東京・新宿にあるメガネ店10店舗に
「ほかのメガネ店で買ったメガネが曲がってしまったのですが、直してもらえますか?」
と聞いてみた結果、10店舗中8店舗が「OK」と回答した。
東京・新宿にあるメガネ店、計9店舗に「ほかのメガネ店で買ったメガネが曲がってしまったのですが、直してもらえますか?」と、電話で聞いてみた。
その結果、9店舗中7店舗では、「ほかのメガネ店で買ったものでも、フレームの状態を見た上で、修理・調整できるようなら、できる限り対応する」と回答した。
(表1および「ほかのメガネ店で買ったメガネでも、修理・調整できるメガネ店(50音順・ただし上記の条件付き)」を参照)
9店舗の中で、「ほかのメガネ店で買ったメガネは修理・調整できない」と回答したのは、JINS 新宿ミロード店と Zoff Plus 新宿マルイ本館店のふたつ。「修理・調整をしているときに、フレームが万一破損してしまった場合に対応できないから」というのが理由だ。
というのも、JINS(ジンズ)と Zoff(ゾフ)は、フレームの企画から製造、販売まで自社で一括しておこなっているため、自社のフレーム以外はパーツの対応ができないからだ(関連リンク参照)。
ひどく曲がったフレームや、素材が劣化しているフレームは直せない
電話取材した際に、「ほかのメガネ店で買ったメガネでもOK」と答えたメガネ店のすべてに言われたのは、「フレームの状態を見た上で、修理・調整できるかどうか判断する」ということ。
修理・調整できるかどうか?の見極めの基準となるのは、いったいどんなことなのだろうか?
ひどく曲がったフレームは弱っていることがある
例えば、踏んでしまったりして、メガネのフレームが曲がってしまった場合、その部分が弱ってしまっている可能性がある。
工具などを使い、それなりの力を掛けて元のカタチに戻す際に、フレームが弱ってしまっていると、元のかたちに戻す際に折れてしまうこともあるのだ。
だから、メガネ店のスタッフが肉眼で、またはルーペを使ってフレームを見て、亀裂が入っているのが確認できた場合には、おそらく修理・調整してもらうことはできないだろう。
また、亀裂が確認できなくても、経験を積んだスタッフなら、元のカタチに戻す際の手応えで、「どこまで戻すことができるか?」を判断することもあるだろう。
長く使っているとフレームの素材が劣化する
メタル(金属)やセル(プラスチック)などの素材にかかわらず、メガネやサングラスのフレームは長く使っていると素材が劣化して、壊れやすい状態になってしまう。
そのため、見るからに使い込んでいるようなフレームや、買ってからかなりの年月が経っていそうなフレームは、修理や調整を断られることもあるだろう。
素材によっては修理・調整できないものも
ひどく曲がってしまったり、素材が劣化してしまったフレーム以外にも、店頭では修理・調整できないフレームもある。
例えば、プラスチックフレームの中でも一般的なアセテートやセルロイドといった素材なら、ひどく曲がっていたり、素材が劣化していたりしていなければ、修理・調整が可能なことが多い。
しかし、「軽量メガネ」の素材として人気の TR-90 をはじめとしたインジェクション(射出成形)により作られたフレームは、修理や調整が困難なことが多いのだ。
そのため、ほかのメガネ店で買ったメガネの修理・調整を依頼する際には、新品でも断れることがあることを頭に入れておきたい。
関連リンク
その場で直れば基本的に「無料」
修理・調整を頼む際に気になるのは「値段」。今回取材した各店からは、店内で直すことができる場合は、修理・調整の代金は「無料」という回答を得た。
ただし、次の場合には「有料」となる。
- すでに折れてしまっている場合など、店頭で直すことができず、フレームメーカーや修理業者に出さなければいけないとき。
- テンプル(つる)などのパーツを交換する必要があるとき。
修理・調整の際に万一壊れてしまったら?
経験を積んだスタッフなら、目で見て、または手で触って、ある程度フレームの状態を見極めることができる。しかし、その「経験」をしても、見極めることができず、修理や調整の際にフレームが壊れてしまうこともある。
フレームが壊れてしまったときには、各店とも有料で対応すると回答している。
「無料」ではかえって気が引ける?
ほかのメガネ店で買ったフレームでも「無料」で修理・調整をしてくれるメガネ店がある一方、「無料で直してもらうのは、かえって気が引ける…」と思っているひともいるようだ。
そんなひとには、次にご紹介する「有料」で修理・調整してくれるメガネ店も少ないながらも存在している。
しかし、「有料」で修理・調整してくれるメガネ店は数少ないので、「少しでもお金を払いたい」というひとは、メガネ拭きなどの小物を買うのもおすすめだ。
▼脅威の拭き取り性能!!東レのメガネ拭き「トレシー」(無地)Mサイズ24X24cm
「有料」で修理・調整してくれるメガネ店
NH2(東京・恵比寿)
東京・恵比寿のメガネ店 NH2 では、「どこで直してもらえばいいかわからない…」というひとなどに、「有料調整サービス」がとても好評なのだという。
気になる価格は1,050円から。ほかにパーツ代がかかることもあるが、気軽に相談してみるのがおすすめだ。
詳細については以下から。
(写真1)「サービス | NH2」(スクリーンショット)
underline(アンダーライン)(東京・秋葉原)
東京・秋葉原のメガネ店 underline(アンダーライン)でも、ほかのメガネ店で買ったメガネ・サングラスの修理・調整を「有料」(1,050円から)で受け付けている。
詳細については以下から。
(写真2)「WEB eyewear shop UNDERLINE | 」(スクリーンショット)
メガネの賞月堂 一宮店
愛知県一宮市のメガネ店 メガネの賞月堂 一宮店では、メガネ1本につき2,000円で、ほかのメガネ店で買ったものでも調整を受け付けている。
詳細については以下から。
他店で買ったメガネでも修理・調整すると回答したメガネ店
(50音順・ただし上記の条件付き)
オグラ眼鏡店 新宿ルミネエスト店
オグラ眼鏡店は、関東および大阪に展開するメガネ専門店。
(写真3)「オグラ眼鏡店:店舗情報」(スクリーンショット)
新宿マルイ アネックス 7F アイスクエア オプティーク
新宿マルイ アネックスでは、 7F にあるアイスクエア オプティークでメガネを取り扱っている。記事執筆時現在、新宿マルイ アネックスのホームページには、「おすすめ商品」として「メガネ・サングラスの修理」が取り上げられており、「他店で購入いただいた商品でも無料でお見積もりいたします」と書かれている(写真4)。
(写真4)「マルイ|新宿マルイ アネックス|店舗のご案内」(スクリーンショット)
「他店で購入いただいた商品でも無料でお見積もりいたします。」 という記述も。
パリミキ 新宿センタービル店
パリミキ(メガネの三城)は業界最大手。新宿センタービル店は、ゴルフ専用メガネの品揃えも充実しており、実際に使用感を試せるパットコーナーもある。
(写真5)「新宿センタービル店 │ メガネのパリミキ・メガネの三城」(スクリーンショット)
無印良品 新宿店 ※2013年5月21日に閉店。詳細はコチラ。
無印良品のメガネは、レンズを固定するフロント、テンプル(つる)をさまざまな色・素材の中から自由に選ぶことができるのが特徴。数万通りのバリエーションの中から、自分だけのメガネを作ることができるのだ…【パーツを自由に組み合わせ】
(写真6)「無印良品のめがね」(スクリーンショット)
眼鏡市場 新宿東口本店
眼鏡市場はレンズ込みで15,000円(税抜)からという低価格と「追加料金0円」で人気のメガネ店。「軽量メガネ」 FREE FiT(フリーフィット)や、スポーツ用メガネ i-ATHLETE(アイ・アスリート)などオリジナルフレームも人気。
【眼鏡市場CM】価値あるレンズ、価値ある価格。篇(30秒) /西田敏行・松田聖子 - YouTube
メガネスーパー 新宿中央東口店
メガネスーパーは、老舗メガネ量販店のひとつ。独自の「トータルアイ検査」でパソコンやスマートフォンなどによる目の疲れに悩むひとのニーズに応えている。また、「リペア&リフォームセンター」を社内に設立し、メガネフレームの修理を自社内でおこなっている。
メガネスーパー リペア&リフォームセンターは「他社メガネもOK」。名前やメッセージをメガネに刻む「名入れサービス」もある。
(出典)http://www.meganesuper.co.jp/2015/12/repair-reform-center/
和真 新宿本館
和真 新宿本館は、全国そして海外にも展開しているメガネ専門店 和真の中でも、「フラッグシップショップ」という位置づけ。
(写真7)「メガネ専門店 - 和真(ワシン)」(スクリーンショット)
関連リンク
JINS(ジンズ)と Zoff(ゾフ)は、フレームの企画から製造、販売まで自社で一括しておこなっていて、いわば「メガネ界のユニクロ」と言った存在。
ABOUT JINS | JINS - 眼鏡(メガネ・めがね)
市場最低・最適価格の実現のため、私たちは妥協しません。例えば企画から生産、流通、販売までを自社で一貫して行うSPA業態を確立。その強みを生かして、無駄なコストを徹底的にカットしています。また、世界シェアNo.1グループのメーカーをはじめとした主力メーカー数社へレンズの発注を絞り込み、販売本数国内トップレベルのボリュームを仕入れていることから価格を安く抑えるようにしています。
※SPA とは speciality store retailer of private label apparel の略。日本語にすると製造小売業のこと。
メガネ(眼鏡・めがね) | Zoff(ゾフ) | How to Zoff ゾフについて
メガネは高額なのはあたりまえなのか?長い間常識だったその答えに、日本ではじめてNOと言い放ったのがZoffです。メガネの企画・生産から販売まで一貫したシステムを作り上げたことで、時流に合ったデザインのメガネを高いクオリティのまま、最短30分でお届けできるようになりました。
追記・変更履歴
▼2016年4月8日、一部加筆修正しました。
▼2013年7月18日、一部修正および「素材によっては修理・調整できないものも」を加筆しました。
(本記事は、執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。また、外部リンク先につきましては、削除されていることもございますので、ご了承ください。)